羊蹄山の歴史

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後方羊蹄〜阿倍比羅夫伝説

日本書紀に羊蹄は登場

720年頃

659年に阿倍比羅夫が郡領 を現在の喜茂別町に後方羊蹄(しりべし)と言う名で置いた。 しばらくアイヌ語であるマチネシリと言う名前で呼ばれていたが明治時代のロシア南下政策に対してこの地を古くから支配しているというメッセージを込めて後方羊蹄(しりべし)山と命名した。 かなり難読である事から倶知安町「羊蹄山」ようていざんに、名称変更を要請、1969年国土地理院発行の地形図から羊蹄山と記されるようになった。 羊蹄山の観光は明治37年の蝦夷富士登山会が北海道鉄道が敷かれたのをタイミングに観光目的で羊蹄山に登山客を呼ぼうと活動した。大曲駅だったものを比羅夫駅に名前を変更し阿倍比羅夫の伝説の恩恵に授かろうという意味もあった。 その後レルヒ大佐が冬の羊蹄山に登る(1912年)。ニセコエリアのスキー観光のきっかけでもある。 軍人であるレルヒ大佐はもともとの目的は旭川第7師団を見学にスキーを持ってきた。

羊蹄山山麓の名水

なぜ羊蹄山に名水が多いのか

標高250m前後の溶岩と粘土層の境目付近で湧水。 山麓全体(周囲)で17箇所以上(2000トン/日)もの湧水がある。 羊蹄山の2重構造(1回目の噴火の際にできた羊蹄山の中にある古羊蹄)により南東側に70%の湧水量がある 湧水量だけではなく水質も異なる。 南東部 大量の地下水⇒早い流下速度により主要成分の濃度が低く河川水型 北西部 少量の地下水⇒主要成分の高い地下水型 水がおいしい理由 地下水の地中ろ過+ミネラル成分 水温は6.5度で通年一定している。 「口コミで選ぶ日本の湧水・名水ランキング」で発表された10位以内には、北海道から3つの“名水スポット”がランクインそして水の豊富な北海道の中でもニセコ地方のスポットが道内ランクのすべてを占めたことである。10位以内に3箇所がランクインするという事は地域とすれば日本一と言える。